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こんにちは。ナチュラル&スローな家「ナチュリエ」の阿部です。
素朴だけど単調じゃない、アンティークな味わい深さ。
それが、ナチュリエが大切にしている「ナチュリエらしさ」です。
自然素材を生かしたナチュリエの家に、しっくりとなじむ薪ストーブ。
スイッチひとつで何でも機能する便利な時代のアナログ的ともいえる道具です。
今回は薪ストーブの知っておきたい基本や魅力についてお伝えします。
設置を検討される際の参考にしてみてください!

薪ストーブの基本や魅力を知ろう!
「そもそも薪ストーブのある暮らしがピンとこない」という方もいらっしゃるかと思います。
薪ストーブの基本からご説明しますね。
薪ストーブの原点は、古来よりある「焚き火」
たとえば、キャンプでの焚き火。
揺れ動く炎と向き合うのは、穏やかで心地よいひとときです。
暖をとる、煮炊きする、暗闇を照らす。
はるか昔から火は人々の生活を支えてきました。
今日では関わりが薄くなってきている火を、日常の暮らしの中にもたらしてくれるのが薪ストーブ。
その原点は焚き火にあるといわれています。
薪ストーブは基本的に、燃料である薪を燃焼させ、温められたストーブ本体からの輻射熱(遠赤外線)で室内を暖めます。
暖房器具として進化はしていますが、薪を用意し、運び、火をつけ、燃え具合を見ながら焚く“手動式”。
煙突掃除も含め定期的な手入れも必要です。
現代の便利さの真逆にあるものといえるかもしれません。
手間がかかるからこその薪ストーブの魅力
掃除や手入れなど、何かと手間のかかる道具「薪ストーブ」。
ですが、薪ストーブを設置しているナチュリエのオーナーさんは、あえてその手間を楽しもうとする方々。
冬季間の主暖房とするか、サブとして使うかは、その家庭のライフスタイルによります。
また、暖房費としての薪代は焚く頻度に加え、薪を自前で調達できるか、購入するかで変わります。
多いのは、週末だけ火を入れるというスタイル。
「あったかい」「火を見れるのがいい」「第2のコンロ」というお話をよく耳にします。
ピザを焼いたり焼き芋をして家族で食べたり、夜に火を眺めながらお酒を飲んだり。
冬の暮らしに広がりや、ゆるりと過ごすいい時間が生まれているようです。
薪は自分で作る?購入する?
原材料となる木材が入手できれば、自分で薪をつくることができます。
この場合、薪割りをする機械・道具が必要です。
薪はしっかりと乾燥させなければなりません。
薪を乾燥させるスペースと収納するスペースもしっかりと準備しておきましょう。
乾燥が不十分な薪では部屋がよく暖まらず、また、不完全燃焼が起こりやすく煙や臭いの発生原因になります。
加工後、乾燥・保管場所を確保できるかどうかも薪ストーブの導入を決める前に確認しておきましょう。
ちなみに、原木から薪づくりをしているナチュリエのオーナーさんいわく、薪と虫はほぼセットとのこと。
虫が苦手なら要注意ですね。
薪代を抑えるなら、アンテナを張って情報を集め、木材が出そうなところを当たってみる手もあります。
実際、たとえば強風などによって地域で倒れた木を手に入れたり、工事現場に一声かけて建物の解体材をもらったりといったお話を聞きます。
薪の消費量は当然、使い方によっても違ってきます。
薪ストーブを導入したナチュリエのオーナーさんは、週末の楽しみとしている方も多数。
週末だけの使用だと、薪は購入しているというご家庭が多いです。
薪ストーブの煙突には大事な役割が!

薪ストーブに欠かせない装置といえば「煙突」です。
ストーブを焚き始めると煙突内部の空気が暖まり、上昇気流(ドラフト)が起こります。
煙突のおもな役割には、薪の燃焼に必要なこの上昇気流をつくること、煙を屋外に排出することが挙げられます。
上昇気流をつくり、安全・快適な燃焼と暖房を得るためには煙突の性能が重要になってきます。
煙突には大きく分けて、シングル煙突と断熱材が入った二重煙突があります。
保温・断熱性能が高く外気の影響を受けにくい二重タイプは、安定した上昇気流が得られます。安全面やメンテナンスの面からも、断熱二重煙突を用いるのが基本です。
また、煙突を通さなければならないため、薪ストーブを設置できる場所は限られてきます。
「火のある暮らし」で豊かな体験を
薪ストーブは暖房器具としてはもちろん、デザイン性もあってインテリアとしても魅力的です。
電気を使わないため、万が一ライフラインが断たれたときにも薪があれば暖をとれて、調理もできる、心強い存在にもなってくれます。
薪ストーブの設置には、ストーブ本体、煙突、ストーブを置く炉台など初期費用がかかり、薪を用意したり、掃除・手入れをしたりと、使用・維持するにはそれなりの手間ひまがかかります。
それを負担と捉えるか、楽しみと捉えるか。
楽しみと思えるならきっと、暮らしに豊かな時間や体験を重ねていけることでしょう。
ナチュリエオーナーさんの「薪ストーブのある暮らし」をご紹介!
ナチュリエオーナーさんの薪ストーブのある暮らしをインタビューしてみました。
オーナーインタビュー【1】:家族の楽しみ広がる薪ストーブライフ!

<物件データ>
家族構成夫婦2人+子ども2人(ナチュリエの家に暮らして5年。家族も増えました。)
29坪プラン
薪ストーブは夫が希望して。ほんとうにあったかいです。
暑くてみんな薄着なのに、楽しくてまた薪を入れちゃう感じで(笑)。
冬はガスコンロ代わりですね。
カレーとかおでんとか煮込んだり、ピザを焼いたり。
焼きいも、焼きりんごなんかもおいしい!
薪割りは夏も。
夫は「薪ストーブ最高!」って言っています。
家族の楽しみ広がる薪ストーブライフ!
オーナーインタビュー【2】:アンティーク家具に囲まれた、薪ストーブのある暮らし

家の中心に薪ストーブがあります。
全体に暖かさが行き渡り、からだも芯からあったまる感じです。
吹き抜けの2階に干す洗濯物もすぐ乾きます。
薪づくりは自分で。
チェンソーで木をストーブに入る長さに、等間隔に切る作業が一番大変。
11月から4月まで、毎日朝一番で火を入れます。
焚き付けして、火力が上がってきたら密度が高く長持ちする薪をくべる。
木の特性で使い分けます。
灰捨ても必要ですし、手間が好きじゃなきゃ...という感じでしょうか(笑)。
ストーブの火を見ているだけで落ち着きます。
そばには愛犬がいて。癒やされますね。
天板にのせておくやかんのお湯でコーヒーを淹れたり、煮込み料理をしたり。
牛すじを煮込み、そのスープも使う牛すじカレーとか、おでんとか、冬のわが家の味です。
アンティーク家具に囲まれた、薪ストーブのある暮らし
薪ストーブのある暮らしを検討してみませんか?
家族の楽しみも広がる薪ストーブのある暮らし。
薪ストーブは、冬の暖房器具としてだけでなく、ガスコンロ代わりに、家族の憩いの場にと活躍します。
薪ストーブは、薪の用意や掃除・手入れなど、使用・維持することに手間はかかりますが、「手間がかかるからこその魅力」があります。
薪ストーブを設置しているナチュリエのオーナーさんは、あえて手間ひまをかけることも楽しんで工夫されています。
ナチュリエオーナーさんの声もぜひご参考に、薪ストーブのある暮らしを検討してみてくださいね。