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こんにちは。ナチュラル&スローな家「ナチュリエ」のスタッフです。
新築住宅やリフォーム後はシックハウスが心配という声をよく耳にします。
今回は、このシックハウス症候群について詳しく解説していきますね。
シックハウス症候群とは何か?
何を原因としてどんな症状が出るのか?
シックハウス症候群を防ぐためにはどんな対策ができるのか?
シックハウス症候群について理解を深めて、健やかで安心して暮らせる家を目指しましょう。
シックハウス症候群は新築に多い?どんな症状が出る?
シックハウス症候群とは、家の建材や塗料などに含まれる化学物質やカビ、ダニなどに反応して体調不良を起こすことです。
空気中を浮遊している原因となる物質が、体に触れたり吸い込んだりすることで症状が発生すると考えられています。
シックハウス症候群の症状は人によってさまざまですが、報告されているものでは下記のようなものが多いです。
- めまいや頭痛
- 目の痛みや充血
- 吐き気、嘔吐
- 肌のかゆみや湿疹
- 咳、鼻水、喉の痛み
- アレルギー症状など
これらの症状を総称して「シックハウス症候群」と言います。
家を出ると症状が治まったり、体調が良くなったりするのもシックハウス症候群の特徴です。
家にいる時間の長い方や子どもは、シックハウス症候群になりやすい傾向があります。
赤ちゃんや子どもは特に化学物質に敏感で、大人の2倍以上の化学物質を吸収してしまうといわれています。
シックハウス症候群の原因は何?新築で心配される理由は?
シックハウス症候群を引き起こす原因物質はさまざまですが、代表的なものは建材に使われる塗料や接着剤、防腐剤などに含まれる化学物質です。
ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド、トルエン、キシレン、クロルピリホスなどがあります。
これらは常温揮発性物質、VOC(Volatile Organic Compounds)と呼ばれるもので、揮発して(蒸発して)成分が空気中に漂ってしまいます。
VOCに分類される物質は非常に多く、代表的なものだけでも200種類以上あります。
新築やリフォーム後は特に化学物質の揮発、発散が多くなります。
「新築でシックハウス症候群が心配」といわれるのはこのためです。
建物建材だけではく、家具に使われている接着や塗料などが症状を引き起こす場合もあります。
2003年の建築基準法改正により、住宅の建材に使用される化学物質に対してはシックハウス対策が強化されました。
シックハウスの恐れのある換気設備や建築の材料について基準が設けられたため、改正以降の心配はほとんどなくなっていると言えるでしょう。
ただし、問題全てが解決!とまでは至っていないので、新築の際はハウスメーカー・工務店がどのようにシックハウス対策をしているかの確認が必要です。
また、家具については規制がないため注意する点のひとつです。
特に新築では、完成に合わせて新調される方も多いです。
意外と盲点なので、新調する際は含有する物質を確認しましょう。
シックハウス症候群の原因として、カビやダニも含まれます。
温度や湿度などの条件が満たされる家のつくりだと、カビはどんどん増殖しますし、カビが増えるとカビを餌とするダニも増えてしまいます。
カビの胞子やダニの糞、死骸を吸い込むとシックハウス症候群の症状を引き起こしてしまいます。
新築のシックハウス症候群対策!重要なのは建材選びと換気
シックハウス症候群対策として有効なものをご紹介します。
良質で安全な建材を選ぶ
新築時には、できるだけ良質で安全な建材を選ぶようにしましょう。
建材から発せられる化学物質を減らすのが根本的なシックハウス対策です。
パンフレットを確認するだけではなく、展示してある建材見本を実際に見たり触ってみたり、メーカーの方針や実績、取り組みなどについても聞いてみましょう。
化学物質を使わない天然素材や自然素材を取り入れるのも方法の一つですが、すべての建材となるとコストが膨大になります。
また、建築過程で塗料や接着剤を一切使用しないというのもあまり現実的ではありません。
できるだけ安全な建材を選びつつ、天然素材、自然素材については土台や柱、梁など家の要となる部分や、リビングなど滞在時間が長い部屋などを中心に検討すると良いと思います。
安全な建材の代表例としては、無垢材や漆喰などの自然素材があります。
ナチュラル&スローな家「ナチュリエ」では自然素材の家を提案しています。
無垢材や漆喰、珪藻土、紙など、化学物質が含まれていない天然素材を使用した環境にも人にも優しい家です。
自然素材の家の特徴やメリットについてはこちらでも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧くださいね。
自然素材の家で後悔したくない!無垢材を使った木の家づくりの魅力
新築の床材について詳しく知りたいときは、こちらのコラムがおすすめです!
新築の床材にはどんな種類がある?それぞれの特徴や選び方をご紹介
高断熱・高気密な住宅にする
ハウスダストによるシックハウスを防ぐ場合、調湿効果がある自然素材を使うと効果がありますが、それだけで全てを抑えるとまではいきません。
高断熱で高気密につくられた住宅は換気システムが効率的に働き、年中室内の湿度を抑えてくれるため、カビやダニなどの繁殖が抑えられる上、ホコリも少なくなります。
自然素材の家をつくるハウスメーカー、ナチュリエの家は、高断熱・高気密。
夏は涼しく、冬は暖かい家です。
断熱性能UA値は、ZEH基準の約1.8倍で大幅にクリア。
気密性能C値は、寒さが厳しい北海道の中でも、トップレベルのC値0.3を誇ります。
部屋の換気をしっかりする
換気をして、空気中に漂う化学物質を部屋の外に排出するのも有効な対策です。
特に現代の住宅は気密性が高く設計されてるため、原因物質が空気中に蓄積しやすいです。
高気密・高断熱の家は、逆に言うと家の中の有害な物質を含む空気も外へ逃げにくいということ。
24時間換気の採用が義務化されたとはいえ、意識的に換気を行うようにしましょう。
窓を開けて換気をする場合には、2カ所の窓を開けて空気の入口と出口を作ってあげたり、窓が1カ所の場合は換気扇を回しながら窓を開けたりすると効率的に換気することができます。
特に、新築の住居に初めて入居するタイミングでは、24時間換気システムがあっても原因物質の量が多いと排出しきれていない可能性も。
まずは窓やドアを開けて、十分に換気するのがおすすめです。
完成時にはある程度の掃除を済ませてあるはずですが、空気中に舞っていた建設時の木くずや細かなホコリが床に落ちていたり、壁に付着していたりすることがあります。
荷物を運び入れる前に、モップや掃除機でしっかりと取り除いておくと安心です。
換気中も有害物質やホコリなどは空気中を舞うので、マスクやメガネをして作業するのがおすすめです。
家具のチェックやメンテナンスを行う
家具が含有するホルムアルデヒドについては、メーカーカタログなどに記載があるケースもあり、心配な方はしっかりとチェックと記載がなされている家具を購入すると安心です。
古い木製家具は湿気などによりカビが生えてしまう場合もあります。
定期的なチェックとメンテナンスをするようにしましょう。
新築の家に入居するタイミングで家具を新調する場合は、まずは最低限必要なものだけ購入して、一度に新品を揃えないようにすることも対策になります。
また、海外製の家具は、シックハウス症候群を引き起こす恐れがある有害物質の検査や原因が行われていないことがあるので注意が必要です。
どうしても輸入家具が使いたいという場合は、短時間しかいない部屋に置き、リビングなどは国産の家具を置くといった対策も有効でしょう。
観葉植物や備長炭で空気のリフレッシュをする
観葉植物には空気中の有害物質を吸着し、空気を浄化する作用があるといわれています。
備長炭も空気中の湿気を吸い取る効果があり、カビやダニの対策として有効です。
もちろんこれだけでシックハウス症候群を防ぐことができるわけではありませんが、対策のひとつとして加えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
●家の建材や塗料などに含まれる化学物質やカビ、ダニなどに反応して体調不良が起こってしまうシックハウス症候群。
頭痛やめまい、吐き気、目のかゆみや咳、鼻水などの症状が報告されています。
●シックハウス症候群の原因として代表的なものは、代表的なものは建材に使われる塗料や接着剤、防腐剤などに含まれる化学物質です。
常温揮発性の物質のため、建材から成分が揮発し空気中に漂ってしまいます。
そのほかカビやダニなどもシックハウス症候群の原因の一つです。
●シックハウス症候群対策では建材選びと換気、高断熱高気密なつくりが大切。
できるだけ良質で安全な建材を選び、シックハウスを防ぎましょう。
入居後は意識して換気を行い、室内に蓄積した原因物質を排出するようにしてください。
全国に店舗があるナチュリエでも、家づくりに関するアドバイスやご提案をいたします!
自然素材の注文住宅についてはお近くの「ナチュリエ」へぜひお気軽にご相談ください。