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DIYの木材用塗料の選び方!塗料の種類や失敗しない塗装ポイント

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DIYの木材用塗料の選び方!塗料の種類や失敗しない塗装ポイント

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こんにちは。ナチュラル&スローな家「ナチュリエ」のスタッフです。

DIYで木製の家具やウッドデッキを塗装したくても、ホームセンターに行くと塗料がたくさん並んでいるので、どれを選ぶか迷ってしまいますよね。

好みの色を選ぶのはもちろんですが、理想の仕上がりや、塗装する目的によって、最適な塗料は異なります。

今回は、DIYで使う木材用塗料の種類や、目的別の塗料の選び方を解説します。
塗料のほかに準備するものや、うまく塗装するための基本手順もお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね!

DIY塗料の選び方!木材の仕上がりや目的から選ぶ

塗料は「顔料」と「樹脂類」、そして「溶剤」が混ぜ合わさってできています。

DIYで使われる木材用塗料は、顔料と溶剤の組み合わせで大まかに2つに分けられます。
顔料が木材に染み込むステイン塗料と呼ばれる浸透タイプと、塗膜を作る造膜タイプです。

それぞれに水性と油性があり、顔料をなにで溶かすか(溶剤)によって分けられます。
水性は水で顔料を溶かし、油性はシンナーで溶かしたものです。

それぞれの特徴や、目的・仕上がり別に選び方を紹介します。

浸透タイプ(ステイン塗料)の特徴

着色剤であるステインが使われており、木材に染み込むことで色がつく塗料です。
膜を張らないので木目が引き立ち、木の質感を大事にしたい家具などによく使われます。

また、溶剤によって水性ステインとオイルステインに分かれます。

オイルステインはシンナー特有のにおいがするため、室内で塗装したいなら水性ステインがおすすめです。

水性ステインは取り扱いが容易で人気があるため、カラーバリエーションが豊富なこともメリットです。
オイルステインは、しっかりツヤを出したい場合に使われます。

ステイン塗料のデメリットは、造膜タイプと比べると塗膜がない分、耐久力が低い点が挙げられます。

造膜タイプの特徴

造膜タイプは、木材に顔料が染み込まず、表面に乗るようなイメージです。
塗膜が作られるため汚れや雨に強く、屋外で使うものを塗装する際によく使われます。
持ちをよくしたいものには造膜タイプの塗料を使いましょう。

造膜タイプの種類には、ペンキやワックス、ニスなどがあります。

ペンキにも水性と油性があり、色や種類も豊富です。

ワックスは木材に少しだけ浸透し、表面に塗膜を作る塗料です。
表面や内部を保護しつつ、木材のテクスチャも残したい方におすすめです。

ニスは表面に光沢のある塗膜を作る塗料です。
ステイン塗料に耐久性をプラスしたい時は、上からウレタンニスを塗ると良いでしょう。
色がつけられる着色ニスというものもあります。

造膜タイプの塗料は、ステイン塗料と比べると、木目があまり見えなくなってしまうことがデメリットと言えます。

目的・仕上げ別の塗料の選び方

塗装したいものや簡単に仕上げたいなどの目的、どんな仕上がりを目指すかによっても、塗料の選び方は変わります。

基本的に耐久性を重視するなら「造膜タイプ」、木目の質感を残したかったら「浸透タイプ(ステイン塗料)」をセレクトすると、失敗が少ないです。

屋外のものを塗装したい・長持ちさせたいなら

屋外は雨や日光にさらされるため、耐久力を上げる塗料が望ましいです。

ベンチやウッドデッキは造膜タイプの塗料で、さらに油性を選ぶと木材を保護してくれるので良いでしょう。

汚れや劣化にも強いので、塗ることで長持ちさせたい場合にもおすすめの塗料です。
木を保護したいという場合は造膜タイプの中でもニスを選ぶと良いでしょう。

簡単に塗装したいなら

今までDIYで塗装したことがないという方は、使い勝手が良い水性の塗料から始めましょう。
水性塗料は刷毛などの道具を洗うのにも、塗料を薄めるのにも水が使えるので便利です。

水性ステイン塗料ならカラーバリエーションも多く、自分だけの色を作るために混ぜ合わせて使うこともできます。

水性オイルステイン塗料もあり、こちらは水性の扱いやすさと、油性のツヤを兼ね備えた便利な塗料です。
オイルステインは塗料がサラサラしているという特徴があるため、初心者でもムラが少なく塗ることができます。

木目を残して仕上げたいなら

木材の質感を残した仕上がりにしたい時は、塗膜を張らないステイン塗料がおすすめです。
ステイン塗料を塗ることによって、木目の濃淡がさらにはっきりする効果もありますよ。

ステイン塗料の中でもカラーバリエーションが豊富な方が良ければ水性タイプ、木目の濃淡をよりはっきり出したいなら、着色剤が深く浸透するオイルタイプを選ぶと良いでしょう。



DIYでの木材塗装はこれを用意!塗料以外に必要なもの


木製のインテリア

木材を塗装する際には、周りに塗料がつかないように保護するもの、塗料を塗るために使うもの、手や服に塗料がつかないように保護するものが必要です。

塗料と合わせて以下のものを用意しましょう。

  • ビニール手袋
  • エプロン
  • バケツやトレイ
  • 新聞紙、ビニールシート
  • マスキングテープ
  • 紙やすり
  • 刷毛、ローラー
  • タオルや雑巾
  • 木片(あれば)

まず汚れないためのビニール手袋やエプロン、塗料を入れるバケツやトレイは必須です。

新聞紙やビニールシートは床やテーブルの汚れ防止用に、マスキングテープは塗装する部分以外が汚れないよう覆う際などに使用します。

紙やすりは、塗料を密着させるために木材を磨く際に使用します。

塗る範囲によって塗り道具は使い分けると上手くいきやすいので、刷毛とローラー両方あると便利です。

また、木片があるととても便利ですので、DIYで出た端材を残しておきましょう。
使い方を次の章で説明します。

DIYでの木材塗装の基本手順は?失敗しないポイントも


DIYでの木材塗装の基本的な手順を、ステップに分けて失敗しないためのコツと共にご紹介します。

いきなり塗料に手を伸ばさず、下準備をしっかりすることが上手く仕上げるポイントです。
屋外なら晴れた日を選び、屋内なら換気をしっかり行ってくださいね。

ステップ1:周りを養生する

屋内でも屋外でも、塗料が飛んでついてしまわないように新聞紙やビニールシートなどを敷いておきましょう。
新聞紙の場合は境目をマスキングテープで貼ると、めくれないのでおすすめです。

DIYで使うマスキングテープは、文房具用ではなく幅の広いものを購入しましょう。
養生テープにビニールシートがついたマスカーという便利なアイテムもありますよ。

ステップ2:刷毛の抜け毛を取る

刷毛は抜け毛が出てしまうものですが、塗っている途中で毛が抜けると仕上がりが悪くなるため、あらかじめ抜け毛を取っておきます。

両手のひらで刷毛を挟んで転がして回したり、片手でしごいたりして毛払いします。

毛払いした刷毛で塗装したいもの全体を撫でてホコリをとっておくと、仕上がりがきれいになる上に、塗装の予行練習もできるのでおすすめです!

ステップ3:紙やすりをかける(1回目)

すぐに塗料を塗りたくなってしまいますが、紙やすりを全体にかけると塗料の密着度が変わります。
表面をザラザラにすることによって塗料の密着が良くなる上に、汚れを落とす効果もあるんです。

端材の持ちやすいサイズの木片に紙やすりを巻きつけてこすると行いやすく、均一にやすりがけできるのでおすすめです。

紙やすりは120番と240番を用意します。
荒い方の120番からかけていき、240番もかけ終わったら、雑巾やタオルで木くずを拭き取ります。

ステップ4:塗料を用意する

いよいよ塗料の出番です。

まずは容器を開ける前に、上下さかさまにして振って混ぜましょう。
ふたを開けたら割りばしなど棒状のものでかき混ぜると、さらに攪拌されます。

十分に混ざったらバケツなどの容器に出します。

ステップ5:塗る(1回目)

まずは塗りやすいように、適当な木片の上(四隅に配置)やテーブルなどの台に塗装するものを乗せます。

塗装する時は、目立たないところから塗ることがポイントです!
もし塗料の色がイメージと違っても引き返せるので、色の確認と練習を兼ねて裏面から塗り始めると良いでしょう。

刷毛は、鉛筆のように持つのが一般的です。

きれいに塗布するポイントは以下のとおりです。

  • 細部や端部は先に塗る
  • 刷毛に塗料をつけすぎない
  • 薄く広く塗る
  • 木目に沿って塗る
  • 内側から外側へ塗る

これらのことを意識すると、一層美しい仕上がりになりますよ。

ステップ6:紙やすりをかける(2回目)

完全に乾いたら、もう一度紙やすりをかけましょう。
2回目も120番から240番という順番でやすりがけし、終わったら木くずを雑巾やタオルで拭き取ります。

ステップ7:塗る(2回目)

2回目も1回目と同じように、上記のポイントに気をつけて塗っていきます。
2回目の塗装が十分に乾いたら、完成です!

もし、塗料をつけたくなくてマスキングテープを貼っている部分があれば、塗料が半乾きの時にはがしましょう。
完全に乾いてからマスキングテープをはがすと、周りの塗料もとれてしまう可能性があります。

まとめ

●DIYで使用する塗料は、耐久性を重視するなら「造膜タイプ」、木目の質感を残したかったら「ステイン塗料」をセレクトしましょう。それぞれ水性と油性がありますが、扱いやすいのは水性です。未経験者の方には、水性のステイン塗料をおすすめします。

●DIYで木材を塗装する時は、新聞紙やマスキングテープ、紙やすりに刷毛や塗料を入れる容器などが必要です。手や服を保護するために、ビニール手袋とエプロンも準備しましょう。

●養生や、やすりがけなどの下準備をしてから塗り始めます。まずは練習で裏面を塗ると良いでしょう。うまく塗布する方法は、刷毛に塗料をつけすぎず、木目に沿って薄く広く塗ることです。よく乾かしたらもう一度やすりがけし、塗料ももう一度塗りましょう。完全に乾いたら完成です。


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